本研究の目的は、自治体における統括保健師の活用について評価するとともに、統括保健師に求められる専門的・行政的管理能力を整理し、その育成及び能力の発揮に向けた体制づくりを推進するための方法について検討することです。
平成25年厚生労働省通知「地域における保健師の保健活動について」で、保健師の分散配置並びに多分野・多部署で取り組む必要のある複雑化・多様化した健康課題に対応するために統括保健師の配置が示されました。
その役割は保健活動の組織横断的な総合調整や人材育成体制整備等であり、健康危機事案の増加等から各自治体には統括保健師の有効な活用が益々求められています。
現在、統括保健師の配置は進んでいますが、専門的・行政的管理能力を備えた統括保健師の育成やその能力を発揮する組織体制には課題があり、管理職以前からの段階的な管理能力獲得のための方法や体制の検討が必要であると考えました。
本研究により、各自治体の統括保健師を有効に活用するための体制整備や、総合計画に基づく目標達成のための施策の展開や組織の活性化、保健師が専門的・行政的管理能力を段階的に獲得していくための体系的な人材育成計画の推進等に寄与できるのではないかと考えております。
研究代表者 春山早苗
(自治医科大学看護学部 教授)
(自治医科大学看護学部 教授)